葬儀後は、葬儀事務の引継ぎ、各支払、世話人なった人へのお礼を行う。
葬儀事務の引継ぎは当日か翌日にはすませる
葬儀が終わったら、世話役や手伝いの人たちに依頼していた葬儀事務の引継ぎを行う。できれば精進落としの終わったあとか、翌日中にはすませる。
世話役からは、①会葬者名簿、弔問客の名刺 ②香典と香典帳 ③供物・供花の記録帳 ④弔辞・弔電 ⑤会計の収支記録・請求書・領収書などを受け取る。
会計係とは収支記録と残金の照合をし、領収書と合っているか確認する。葬儀に関する費用は相続税の控除の対象となるので、領収書は必ず受け取る。香典は香典帳と現金の照合を行う。
葬儀社への支払いは内容の確認をしてから
葬儀社からの請求書は明細書と見積書をよく照らし合わせて、内容の確認をしてから支払うこと。
特に見積にはなかった追加サービスや、弔問客の人数によって追加注文をした項目などは、チェックし、不明な点は説明を求める。
寺院・神社・教会へのお礼は当日か翌日に
最近は葬儀の当日に、謝礼を渡すことも多くなっていますが、本来、寺院や神社、教会へは葬儀の翌日か翌々日にはお礼のあいさつに出向く。
葬儀の謝礼は、規定料金を設けていることも多いので、確認のうえ、規定がある場合はその金額を包みます。ない場合は「どのくらいでしょうか」と、直接尋ねる。具体的な金額を提示してくれない場合は、葬儀社、世話役、檀家や氏子総代、教会なら信者の長老に相談します。
規定がない場合は、葬儀の規模、宗教者の人数や地位、寺院、神社、教会などの格、故人の地位、遺族の経済状況などを考慮に入れて包む金額を決める。
お礼には喪主と遺族代表の2人で出向くのが望ましく、服装は喪服かそれに準じる地味なもの。
世話になった人への喪主のあいさつ回り
自宅で葬儀を行った場合はいろいろと迷惑をかけた隣近所にもあいさつに出向く。特に世話になった相手には菓子折りなどを持参する。
故人が在職中であった場合は、職場へのあいさつに出向き、故人の私物を持ち帰る。出向く前に総務課に電話をかけ、死亡退職に伴う必要な手続きなどについても問い合わせておく。手土産は必要ないとされるが、菓子折りなどを持っていくことも多い。葬儀などで手伝をお願いした場合、持参する。
通夜、葬儀には参列せず、弔電や供花、供物、香典を贈ってくれた人には、礼状を送る。